お正月の3が日は終了してしまいましたが(え、そんなものどこにあるのかって?まあまあ・・)皆様いかがお過ごしでしょうか?
今年のお正月は、毎年恒例、年末に開催される仏教会のお餅つきに参加させてもらい、働いた報酬に一人12個のお餅(子供は6個)を頂いて帰ってきたのでそのお餅を使ってうほうほとお雑煮を美味しく頂きました。
ずぼら推進家の私としては、だしを取らないでも美味しい味噌汁とかを紹介している位ですから普段は出汁なんて作りませんが、お正月だけは特別!たっぷりの昆布を水から温めて取り出し、その後大量の鰹節を入れて「ホンモノ」のだしを作ります。
その本物のだしに「ホンモノ」のお餅(もち米をついて作ったお餅)を入れて♪ くぅ~しあわせて♪
とはいえ・・・
日本から買ってきた、一つ一つ真空パックになっているおもちの方が、結構弾力性があって美味しいことを私は知っている・・・うはははは。
それはそう、まるで、「手打ちうどんも美味しいのは解るけど、冷凍うどんもかなり旨い」
という感覚と同じ?
たまたま2つの違うお餅を同じタイミングで長男に出せたので、そんな話を彼にしました。
「こっちの丸もちがね、仏教会でついたお餅。普通にもち米を炊いてついたものね、これが通常のおもちの作り方。」
「で、こっちの四角いもちがね、日本から買ってきた市販のお餅。実はこっちの方が弾力性があってしっかり伸びるし、おもちっぽかったりするかもね。これは、もち米を先に粉にしてそこに米粉とか他の粉を絶妙な具合に配合し、研究を重ねて、良く伸びるような、弾力のあるような、理想的なお餅になるように手をかけて作り上げたものなの。」
日本の技術は凄いよね、一つ一つの切り餅には切れ目が入って、焼くとその切れ目からぷぅーっと膨らんでまるでイメージ画像のような典型的なお餅が出来るように研究されている。
長男はなぜか、いつもお雑煮のお餅を伸ばして食べます。
「こっちの方がたべやすい」といいますが、絶対ちがうだろ、それ?!
で、目の前でびよーんと伸ばして食べるのですが、もち米からのお餅よりも市販のお餅の方が断然伸びる!
食感もしっかりしている。
どちらかというともち米からのお餅のほうがちょっと粒っぽくてそんなに伸びないんですね。
なんだか市販のお餅の方が、理想のお餅っぽーい。
「でもね、どちらかというと僕は仏教会のお餅の方が好きかな♪」
ええ、ホントですか?!
そうそう、毎年この時期にはお餅をのどに詰まらせて死ぬ事件があるんだよねー。
という話になりました。
どうやったらお餅がのどに詰まって死ねるの?!と、理解不可能な長男。
まあまあ、爺さんになってくるとのどの筋肉も弱ってくるから、お餅を流し込んだり出したりする機能が衰えて来るんじゃない?それでもみんな食べたいからねぇ。
そこで、長男が、市販のお餅をのばーーして食べながら叫びました。
そうだ!この市販のお餅ならコシがあって噛みにくいし、これならのどに詰まらせちゃうよ!
仏教会からのお餅はそこまで伸びないし、ご飯を食べるように食べれるから、これで詰まらせるなんて考えられない!
そうかー、ここでも人工的につくった、便利で美味しいけど問題点が出る要因があったんですね。
と、妙に納得。
本物のお餅がそんなに伸びないのに、人工的に作ったお餅が伸びてそちらの方がお餅っぽいと思う私達って・・・。それって、ホンモノの梅干と調味料に漬け込んだ梅干を食べ比べて、ホンモノはしょっぱ過ぎるから偽物だと思ったという若者のようではないか。梅干はしょっぱいんだという事をしらないんですね。
口の中に一杯ほおばって市販のお餅を食べながら、がははと大笑いする長男に、「いや、マジで詰まるから冗談じゃないから。詰まったら数分で死ぬよ?救急車の中にお餅吸引器とかこっちでは備わってないから気を付けて!」
と、真剣に心配してしまった母でした(笑
お餅は少しづつ、食べましょうね。
しおりでした。