先週金曜日に公演を終了した、JCCC+大きな夢共催企画、夏のミュージカルサマーキャンプ。
うちは今年で4年目の参加で、またまた楽しくて貴重な時間を過ごすことが出来ました!
巷では「良いらしいよ~!」と騒がれているのでご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、このキャンプ、通常のカナダで開催されるキャンプと違い、むっちゃくちゃ厳しい。
日本から参加してくれる子供達とカナダからの子供達が一緒に朝9時~4時までみっちり練習をし、最終日に行われる公演では「ただ単にワークショップで練習したものの発表会」なんて言葉では終わらせることの出来ない、お金を出して見る価値のあるものを作り上げてくれます。
そして、きっと見に来てくださる子供達は、自分とおない年の子や知っている子、もっと小さな子までがこんなに真剣に素晴らしい作品を作ることに感動してくれることでしょう!!!
うちの息子は自分から努力するタイプじゃなく、皆と一緒にいれて楽しいから行く的な感じなのですが、そんな子ももちろん含めいろーんな子がいるはずですよね。
そんな子もまとめでどかーんと毎日怒られている訳ですよ。毎日毎日。
こちらの通常のキャンプなら、たいてい半日がミュージカルで半日がアクティビティなど「遊び」だったりするでしょ?そんなのあり得ない。
スナックタイムだって午前と午後にあったりするでしょ?ないない、日本側の子なんてスナックてなに?ってなもんだし。
そんな厳しいクラスにもかかわらず、子供達はどの子もこのワークショップが大好きでしょうがない感が伝わってきます。
うちの息子に毎日「今日のワークショップどうだった?」と聞くと、帰ってくる言葉が「今日もいっぱいおこられた(にっこり)」というのが笑えました。
4年目にもなると、そんな状況を解った上で参加してくるみんな。ある意味それでも参加して来るみんな。(笑)そりゃそうですもん。それと同じ位、いえそれ以上に感動しますからね~!!
皆、歌って踊るのが大好き!!!ワークショップを通じて大好きになります!!
厳し~いクラスの後には、すばらし~い感動、鳥肌の立つような感動が待ち受けているからです。
毎年、助成金を使ってきていた劇団ですが、今年は助成金の制度が変わったらしくかなり苦労したようです。どうやらそれ以外にもたくさんのたくさんの問題が生じ、その壁を越えて来てくれた模様。
今までは「来てくれるだけでありがたい・・・」と、無理をしてきてくださる事に対してただただ感謝の念と申し訳ない気持ちで一杯でした。個々の力だけでは劇団を呼ぶことは出来ないし、ママ達でちょっと集まったとしても無理。来てくれれば喜んでお手伝いするけど、こちらから「来てください!」と強くは言えない感じ・・・。
現実的に無理じゃん?普通に考えてね。
日本の父母会のように教育委員会や商店街にスポンサーになってもらうとか、ここトロントの狭ーい日系社会では確実に無理だし・・。でっかい企業が、私達個人をサポートしてくれるとも思えない。
こちらで父母会を作ったとしても、定期的にレッスンを受けれる訳じゃなく、年に一度あるかどうかも分からないワークショップの為に、通常の習い事を工面しながらたまに集まるだけでもなりの無理がある。
今年の開催はもうないだろうと前回終了後には諦めていたし、劇団も、もういいよぉ~と嫌気がさしているだろうと思っていました。(それだけ前回も大変な事があったし(父母側で)、劇団も無理をして来てくれていた・・・)
そんな、大人な「一般的な意見」をこっぱみじんに打破し、ただひたすら「待っててくれる子供達がいるから行かないと!」という気持ちで、かなり無理をしてきてくれた今回だったんです。
きっと嫌気がさしていた所もあったはず。開催にあたって途中壁をいくつも投げつけられたりして、金銭的な問題も含め、全て解っていたんだから・・・途中でキャンセルする事だって、出来たはずなんです。
それでも、待っている子供達の為に来てくれた・・・・そこにひたすら感動しました・・・・・。
のしかかってくる問題をすべて自分たちで請け負いながら、自分たちにむちを打ちながらも来てくれるその姿に・・。
そこには現実的な理論もありません。 ないというか、現実的に無理でも来るんです。どーにかするんです。やるんです。他に助けが無くても・・・
現実的に無理じゃん?・・なんてクールな大人のふりをしていた自分が恥ずかしくなるほど。
ただひたすら、「待ってくれている人達がいる」ために。
この活動が、5年後、10年後の子供達の為になるなら、今やる価値はある!と。
心からあほだなぁ・・って思います(爆)
この時代、こんなに熱い人達を他に見たことありません・・・。
劇団「大きな夢」・・名前の通り大きな夢をいつも追っている劇団。
可能にしたい!という夢があるから、彼らは決してミュージカルが大好きで、楽しみに待っている子供達に対してその願いを切り捨てるような事をしません。それは創立者の青砥先生の考えであり、それに忠実に従う先生たちの信念。
クールで現実派な大人を打ち破って進んでく。
子供達が夢を追う前に、大人達がその夢を追っている姿を見せるなんて凄い。
ま、その中に巻き込まれて迷惑している人もいるんでしょうが・・・ははは。
それでも、貴重な存在だなぁって、凄いなぁって思います。
来年の開催は、今の状況ではありえません。かなり難しいです。今年と同じような開催は、来年は不可能な様子です。お手伝いをしてくれる人々、金銭的な所で助けてくれる団体が必要です。
前回終了後は劇団に申し訳なく、強く「また来て!」と言えない状態でしたが、
今回の劇団の姿を見て、負担だろうが大変だろうが「大きな夢」を持って進んでいく姿に感動し、無茶をする劇団に何か大きなものを教えられた気持ちです。
だから決めた。これからは、私達もその「無茶」に便乗させていただき、「私達の大きな夢」に向かって声を上げていくことにします!!!
「また次回、ワークショップをするためにカナダに戻ってきてください!!!」
今回のワークショップを通じて改めて感じた国際交流の素晴らしさ。日本の子とカナダの子が学び合い、感動しあい、一緒に作り上げた公演の思い出は一生の大切な宝物です。
通常の留学にはない、通常のホームステイでは生まれない大きな大きな何か・・・。
子供達がいかに日本と近くなるか・・日本の子がいかにカナダと繋がれるか・・。しかもこんなに若い時に!
ワークショップ終了後にも、お別れの空港でも、どんなに子供達泣き続けたか・・・・。
「この灯を絶やしてはいけない」
何度も聞いた劇団からの言葉。
絶えることが無いように、努力してみましょう。
今まで参加して下ったカナダ側・日本側参加者の皆さん、良かったらご協力ください!
・・なんて言ったところでまだ漠然と何をしたらよいのか解りませんが・・・
どこまで協力できるかなんて、全然解りませんが・・・。
ファンドについて知っている方、スポンサーについて知っている方などいらっしゃいましたら・・是非教えてください!!